「衛生パス」で入国時のPCR検査が不要に

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9日(水)より運用が開始される「衛生パス」について、ジェバリ運輸担当相は4日、欧州の「衛生パス」を持つ者のフランスへの入国について、ワクチン2回接種が完了した人にはPCR検査を免除すると発表した。ただし、米国と英国からのワクチン接種済み者の入国については、PCR検査陰性を求める。フランスで「衛生パス」を取得した者も、欧州諸国にPCR検査不要で入国できる。第3国からの入国については、全世界を感染状況に応じて3種(緑、オレンジ、赤)に分類し、それぞれに応じた規則が適用される。米国と英国が「オレンジ」扱いであるのに対して、日本は今のところ「緑」分類で、ワクチン接種済みの者についてPCR検査不要の扱いとなる見通し。
これとは別に、ワクチン接種キャンペーンについては、夏季休暇期間が近づいていることに配慮し、2回目接種の時期を2週間の範囲で変更することが認められることになった。ファイザー又はモデルナのワクチンは1回接種から6週間後と定められていたが、2週間の範囲で変更を認める。ただし、1回目接種と同じ会場であることを条件とし、旅行先での2回目接種は認めない。政府はこのほか、初回接種前に可能な限りで抗体検査を行い、本人が知らないうちに感染して抗体が形成されている者については、1回接種のみで2回接種は行わないことも決めた。この場合は1回接種のみで、非感染者の2回接種以上の免疫力を獲得できるという。