2021年6月1日 編集後記

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

フィンランドのサンナ・マリン首相にスキャンダルが持ち上がっている。マリン首相といえば、2019年に34歳の若さで首相に選出され、新型コロナウイルス対策でも目覚ましい成功を収めて順風満帆にみえていたが、なんと、家族の朝食代として毎月300ユーロ(3万円超)を公費で負担していたというのだ!!!いやいや、この金額は書き間違いでは全くない。公費とはいえ、首相による300ユーロほどの使途が政治スキャンダルになってしまうのが、良くも悪くも北欧のスタンダードなのだろう。自分が食べるチョコレートバーを職務用のカードで支払ってしまったために辞任に追い込まれたスウェーデンの大臣の例も過去に話題を提供したが、それより金額は大きいとはいえ、いやはや厳しいものである。もちろん政治にモラルは大事だが、そこまで四角四面にルールを厳守する必要があるのか、そのせいであたら有能な人材を失うような事態になれば、かえってマイナスではないのか、という気もするが、それは恐らく、比較にならない大金が動く政治家の汚職がスタンダードになってしまっているアジアの出身者のだらけきった感想に過ぎないのだろう。