グランゼコールの生徒、71%が自らの世代を「新型コロナ危機の犠牲」と形容

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ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)はこのほど、いわゆるグランゼコール(名門校)138校余りの生徒又は新卒者2000人余りを対象に行った意識調査の結果を発表した。新型コロナウイルス危機の中で、自分の世代が犠牲になったと感じている人が多い(全体の71%)ことがわかった。
調査によると、全体の63%が、最初の就職先選びにおいて、当初の希望と比べて妥協に応じる考えがあると回答した。職業上の将来に懸念を抱いていると答えた人が全体の半数に上り、また、2割の人が将来の方向性を見失ったと回答した。さらに、83%の人が、危機のために自身の教育の質に影響が出たと回答した。
就職先探しにおいては、大企業を優先すると答えた人が全体の半数程度に上り、ベンチャー企業に魅力を感じるとした人は14%に留まった。この傾向には大きな変化は見られない。また、全体の60%の人が、やり甲斐のある仕事ならば安定性が低くても受け入れると回答。賃金の水準が下がるのも受け入れる、と答えた人も12%に上った。環境配慮の優先を挙げる人が最も多いという傾向にも変わりはなかった。