ユーロビジョン・ソングコンテスト、フランス代表は2位に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

ユーロビジョン・ソングコンテストの決勝大会が22日、オランダのロッテルダムで開催された。イタリア代表のロックバンド「マネスキン」が優勝した。フランス代表の女性歌手バルバラ・プラビは25点差で2位となり、優勝を逃した。
ユーロビジョン・ソングコンテストは毎年恒例の人気イベントで、過去にはアバなど大スターを輩出したことでも知られる。昨年の開催は新型コロナウイルス危機のため中止されたが、第65回となった今年の大会は、観客を迎えての開催を実現することができた。開催国のオランダは、このイベントを制限措置解除後のテストケースと位置づけ、入場者には検査陰性を義務付け、5日後に再度検査を行うことも義務付けた。各国代表チームにも隔離期間と検査実施を義務付け、陽性者が出たチームはビデオ参加にするなどして対応した。
フランスは長らく、下から数えたトップクラスが定位置だったが、今回はシンガー・ソングライターのプラビを起用し、熱唱型の楽曲で審査員と一般投票のいずれでも大きな支持を集めることに成功した。他方、優勝したイタリア代表のマネスキンを巡っては、生放送中の待機スペース内で、リードボーカルのダミアノ・ダビドがコカインを吸引しているように見える画像がインターネット上で出回り、騒ぎとなった。ダビドは終幕直後のインタビューで麻薬摂取を全面的に否定し、グラスを割ってしまったので片づけていたと釈明した。実際に割れたグラスの存在は確認されており、ダビドは麻薬検査を受けることを承諾して論争はひとまず収まった。フランス代表チームは、なんにせよ勝敗は決したとして、結果に対する異議申立てなどは行わない方針を確認している。