エアシーズ、船舶推進用の自動カイトシステムを開発

エアバスのスピンオフであるエアシーズ(Airseas)社は、貨物船の推進用の自動カイトシステム「シーウィング(SeaWing)」の開発を進めている。3月に仏モルビアン県での試験を終了、このほど、地中海沿岸で台船に装備した試験運用を1ヵ月間の予定で開始した。
エアシーズは2016年に設立された。シーウィングは250-500平方メートルの凧のような形状をしている。試験運用では、台船の船首にクレーンを置き、これに設置される。常時高度150-300メートルで浮遊し、設置された各種センサのデータを用いて完全自動制御がなされる。100トンまでの推力が得られ、20万トン超・全長300メートル超の各種貨物船に取り付けることができる。操作は容易で、半日程度のトレーニングで使えるようになるという。
二酸化炭素排出量の節減がセールスポイントであり、エアシーズの試算によれば、世界の商船隊の15%に設置されれば、年間4000万トンを超える節減が可能になる。川崎汽船がこの開発に協力しており、50基程度を発注した。エアシーズはナント市に5000平方メートルの製造拠点を確保し、ここに本社を移転することになっており、これに関係して、ADEME(省エネ庁)より650万ユーロの支援を得た。シーウィングは、この年末にもエアバスが保有する船舶に最初に装備され、米国に向けて試験航海を行う予定という。