サノフィ、新型コロナウイルスワクチンの治験第II相に成功

仏製薬大手サノフィは、英同業GSKと共同で開発する新型コロナウイルスワクチンの治験第II相が成功したと発表した。数週間中に治験第III相を開始し、年内の販売開始を目指す。
サノフィはワクチン開発で大きく出遅れた。同社が最初に開発したワクチンは、期待された成果を得られずに商品化に失敗しており、今回が2件目の挑戦となる。治験第III相は3万5000人が対象となるが、被験者の年齢層を多様に揃える必要があり、主要国ではワクチン接種が進んでいることを考えると、大規模な治験の実施には困難も伴う。
サノフィが開発しているワクチンは、mRNA(ファイザー、モデルナ)やウイルスベクター(アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソン)とは異なる技術を採用している。これは、組換えたんぱく質をもとに、アジュバントを添加して製剤化したもので、新型コロナウイルスに特徴的なSたんぱく質を遺伝子組換えにより作製し、これを体内に注入し、アジュバントにより抗原抗体反応を活発化させて予防効果を得るという仕組みになる。サノフィは、3回目接種の需要に加えて、世界的なワクチンの需要を見込んで製品開発を進めている。