セベンヌ山地に逃亡の射殺犯、3日ぶりに投降で逮捕

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南仏セベンヌ山地の製材所で発生した殺人事件で、逃亡中だったバランタン・マルコーヌ容疑者(29)が14日夜に投降した。事件発生から3日後に逮捕された。
この事件では、レプランティエ(ガール県)にある製材所で、経営者と従業員1名が容疑者により射殺された。容疑者はこの製材所の従業員だったが、しばらく前から残業手当の支払いなどを巡りもめていたという。マルコーヌ容疑者は射撃が趣味で、自宅からは多数の銃器が発見されており、一部は非合法的に入手されたものだった。犯行当日には小銃を携行して経営者を殺害、止めに入った従業員1名も射殺された。
マルコーヌ容疑者は犯行後に一旦自宅に戻り、ライフルなど2丁の銃器を持ち出して逃亡した。当局は350人の治安部隊隊員を投入し、同容疑者の行方を追うと共に、付近住民の安全確保を図った。容疑者の足取りは掴めなかったが、14日に、レプランティエにある自宅からさほど遠くない地区で、捜索と警戒に当たっていた憲兵隊員に対して「投降する」と叫びながら接近、そのまま逮捕された。容疑者は逮捕時にかなり憔悴した様子で、栄養や水分の補給ができていなかったと考えられ、少なくとも逃亡に関しては計画性が薄かったと考えられる。容疑者は取り調べに対して犯行を認めているが、殺害については当然の行為だったとして後悔の念は示していない。容疑者は自身が危険に晒されていると考えて、しばらく前から防弾チョッキを着用して出勤するなどしていたという。