仏国鉄SNCF、スペインの高速鉄道市場に参入

仏国鉄SNCFは10日、スペイン国内で格安高速列車「Ouigo」の運行を開始した。マドリード・バルセロナ間を1日5往復(タラゴナとサラゴサに停車する便もあり)する。
スペインの長距離列車に外国企業が参入するのはこれが初めてで、市場自由化の最初の一歩となった。スペイン政府は、新型コロナウイルス危機からの復興期における観光業振興の一助になると考えて、鉄道自由化に期待を寄せている。気候変動対策の一環で、鉄道輸送へのシフトに貢献するとの期待もある。
スペイン国鉄RENFEにとっては競合の到来を意味する。RENFEはマドリード・バルセロナ間の料金を35ユーロ以上に設定しているが、SNCFのOuigoは、運行開始キャンペーンもあり9ユーロの料金を設定した。所要時間は2時間30分で変わりなく、Ouigoの場合は、輸送力の大きい2階建て車両を導入してローコスト化を図り、WiFi無料などのサービス充実にも力を入れた。マドリード・バレンシア間と、マドリードからアンダルシア州を結ぶ路線でも運行開始を予定するが、日程はまだ固まっていない。
迎え撃つRENFEは、6月23日に格安高速列車の運行を開始する予定。また、伊トレニタリアもスペイン子会社Ilsaを通じて2022年下半期に参入を予定している。