アビニョン市で警察官が射殺される事件発生:麻薬組織の犯行か

南仏アビニョン市(ボークリューズ県)で5月5日夕方、警察官が射殺される事件が発生した。容疑者は7日時点でまだ特定されていない。
事件は18時30分頃に発生。当局の発表によると、騒音の通報を受けて2人組の警察官が現場に到着したところ、麻薬の取引らしき現場に遭遇。顧客とみられる女性に一方の警官が職務質問をしていた時に、2人組の男が近づいてきて、何をしているのか、と聞いた。警察官のエリック・マソン氏(36才)が、2人組の男の方に進み、警察官であることを告げると、2人組の男のうちの1人が拳銃を2発発射し、マソン氏はその場で死亡した。警察は、顧客とみられる女性を逮捕し、犯人を特定するために事情聴取を進めている。
この事件は、犯罪の凶悪化を示すものとして、大きく取り上げられている。警察官組合は、警察官を狙った一連の死傷事件の一つとして位置付け、政府は警察官の保護のために十分に手を尽くしていないと糾弾した。2020年には、職務中に死亡した警察官が7人を数え、負傷者数は5433人に上っている。また、麻薬密売組織の凶悪化と低年齢化を懸念する声も聞かれる。ダルマナン内相は、麻薬取引を犯罪の中核と位置づけ、その対策に全力を尽くす考えを再確認した。