PACA地域圏議会選:共和党とミュズリエ現議長がひとまず和解

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保守野党の共和党は4日に開いた公認決定組織CNIの会合を経て、南仏プロバンス・アルプ・コートダジュール地域圏のミュズリエ現議長に対する公認を維持することを決めた。議長は、与党LREMとの選挙協力には応じないことを約束した。
6月に行われる地域圏議会選に向けて、マクロン大統領が率いるLREMは、プロバンス・アルプ・コートダジュール地域圏において、ミュズリエ現議長を支持して候補リストを取り下げると2日の時点で発表。これが共和党内で物議を醸していた。ミュズリエ議長はLREMの決定を歓迎したが、共和党の執行部は、これをLREMによる保守陣営の切り崩し戦略とみて強く反発。党の存続にかかわる案件として、ミュズリエ議長の除名処分を含めて検討を進めていた。4日に開いた会合は紛糾したが、最終的に、ミュズリエ議長が、マクロン政権の閣僚と議員を自らの候補リストに迎えることはしないと約束し、党の側でも公認維持で多数派が形成された。
それでも、政府のアタリ報道官は、LREMの人材がミュズリエ議長の候補リストに合流するのは明らかだと言明。ミュズリエ議長は、「我々の地域圏のためのプロジェクトの成功に貢献することを望むすべての人々を迎える」とコメントし、現職の閣僚と議員でない限りはLREM系の候補者らを受け入れる考えを示唆している。候補リストの決定の過程で、共和党内の内紛が再び激しくなる可能性もある。