生保保険料純収入、4ヵ月連続でプラスに

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FFA(フランス保険連合会)が発表した集計によると、3月に生保保険料純収入(解約分・支払い保険金控除後)は10億ユーロに上った。4ヵ月連続で純流入を記録、1-3月期の純収入は44億ユーロに上った。
生命保険は代表的な利殖手段として広く用いられている。新型コロナウイルス危機の下で、家計が流動性の確保を優先したことから、生命保険資金は2020年に65億ユーロの純流出を記録。過去最大額となっていた。その後、今年に入って状況は平常化を続けており、平年並みの水準近くまで復帰した。3月には、控除前の保険料収入は127億ユーロと、3月としては過去最高記録を更新。うち80億ユーロが定額生保だが、変額生保も全体の37%を占めた。低金利を背景に、保険会社側は、費用負担が大きい定額生保から変額生保へのシフトを顧客に働きかけており、足元の株価上昇も変額生保への資金の流入を促す要因になった。変額生保への投資とは別に、個人投資家による株式購入も増えており、1-3月には77万2000人が株式の売買を実施した。これは9ヵ月間で最高の水準となっている。その一方で、堅実な貯蓄商品の人気も相変わらず高く、リブレA(利息非課税の貯蓄口座)の純預入額は3月に28億ユーロと過去最高記録を再び更新した。