セーヌ川に水素燃料電池船が就航へ

セーヌ川に水素燃料電池を推進力とする平底船がお目見えする。年末の運用開始を予定する。セーヌ川に水素燃料電池船が就航するのはこれが初めて。
この船は、ソジェストラン(Sogestran)の子会社であるフリュビアルドトランスポール社が運用する。2021年末より18ヵ月の期限で実証船舶を商業運用する。このプロジェクトには、欧州連合(EU)の研究開発プログラム「フラッグシップス(Flagships)」(予算額500万ユーロ)の援助を得て、Ballard(燃料電池製造)、ABB(重電)、LMG Marin(船舶設計)によるコンソーシアムの協力も得る。ディーゼルエンジン(400kW)を200kWの燃料電池ユニット2体と水素タンクに置き換える。水素は電気分解により製造し、投入される電力の50%以上は再生可能電力とする。設計において生じる追加費用の75%は補助金により補填される。実証船は、ジュヌビリエ、ベルシー(パリ)、ボヌイユの間の商品輸送に用いられる。1日に60kmの運航で、充填なしで1週間にわたる連続運航が可能。最大の難点は燃料となるグリーン水素の価格で、現在は1kg当たりで10-15ユーロに上る。これが3ユーロ程度まで下がらないと、ディーゼルエンジンには太刀打ちができないという。