LVMH、伊トッズへの出資率を10%に引き上げ

高級ブランドの仏大手LVMHは23日、伊トッズ(靴・バッグ)への出資率を10%に引き上げると発表した。これまでの出資率は3.2%だったが、7400万ユーロ強を注入して出資率を10%に引き上げる。28日に取得が完了する予定。
トッズは売上高の後退に直面していたが、これに新型コロナウイルス危機が追い打ちをかけた。窮地から脱する目的で大手LVMHの支援を仰いだ。トッズはLVMHの出資を歓迎し、今後に新たな機会が到来することもありうるとし、LVMHが追加投資を行う可能性を示唆した。
トッズは2020年の売上高が3億ユーロを割り込むまでに後退。前年比で35.5%の減収となり、売上高は過去5年間では半分に減っている。高級ブランドの分野では、世界市場に進出し、インターネット販売にも力を入れてきた大手が順調に回復している一方で、より規模の小さい企業は低迷が続いており、二極分化が目立っている。トッズの場合も、欧州における販売への依存が大きく、観光客の激減による販売減から立ち直れていない。LVMHの支援を得て巻き返しを図る。大手企業にとってはM&Aの機会が増える展開にもなる。LVMHの場合、時価総額が3160億ユーロとパリ市場の最高記録を更新したばかり。