マクロン大統領、チャドのデビ大統領葬儀に列席

マクロン大統領は23日、チャドを訪問し、デビ大統領の葬儀に列席した。この列席は、フランス政府にとってのチャドの戦略的な重要性を示している。
デビ大統領は30年余りに渡り国を治め、先頃圧倒的な支持率で再選されたばかりだった。北部地方で反政府軍との戦闘を視察中に負傷し、それがもとで死去した。大統領の死去を受けて、大統領の息子であるモマハト・イドリス・デビ軍司令官(37)を首班とする「移行軍事評議会」が18ヵ月の任期(1回の任期延長可)で設置され、移行期間の管理運営に当たることが決まっている。
チャドは周辺地域における軍事大国で、フランス政府がサヘル地方において展開するテロ対策の軍事作戦「バルカーヌ」において、チャドの軍事力は重要な役割を果たしている。それだけに、マクロン大統領はチャドの安定化を重視。死去したデビ大統領を「勇敢な友人」と讃えるコメントを発表している。ただ、クーデターに端を発し、強大な権力を握って反対派を押しつぶしてきた故デビ大統領に対する批判の声は根強くある。また、憲法上の規定(大統領が死去の場合は国会議長が大統領を代行して選挙を組織する)を無視した移行評議会の設置と、息子による権限掌握を認めるべきではないとする意見も内外にある。