カステックス首相、制限措置の段階的解除に関して説明

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カステックス首相は22日に記者会見を開き、新型コロナウイルス対策について説明した。
首相は既報通りに学校再開の日程を確認。26日(月)に小学校以下を、5月3日(月)に中学・高校の授業を再開するとした。クラスで陽性者が1人確認された時点で学級は閉鎖される。学校において展開中の唾液による検査体制は、感染が目立つ県を中心に強化される。また、自己検査キットの配布を教職員に対して開始し、5月10日からは高校生に対しても開始する。
5月3日には全国対象で導入されていた移動制限も解除される。半面、夜間外出禁止措置については5月末までは維持される。時間帯も、追って沙汰あるまで19時からという現行制度が維持される。
商店などの営業再開については、首相は明確な日程を示すのを避けた。5月半ばより、厳しい条件を定めた上で、商店、飲食店のテラス席、文化・スポーツ施設の再開に着手すると説明。感染状況の改善が条件になるとし、地方単位での緩和とする可能性も示唆した。
一部の諸国からの渡航制限は24(土)より厳格化される。ブラジル、アルゼンチン、チリ、南アフリカ、仏領ギアナ(海外県)にインドを加えた国・地域からの入国は、フランス人及び欧州連合(EU)出身者、第3国籍の居住者に制限される。また、出発前36時間以内のPCR検査陰性(72時間以内のPCR検査陰性と24時間以内の抗原検査陰性でも可)を搭乗の条件とし、入国時にも抗原検査が再度行われる。10日間の隔離が義務付けられ(10-12時の時間帯のみ外出を許可)、違反者には1500ユーロの罰金が適用される。
ワクチン接種キャンペーンでは、新たに26日より、免疫不全のある人と同居する人と肥満者が、年齢を問わずに接種の対象となる。ジョンソンエンドジョンソンのワクチンの接種は23日より、55才以上を対象に開始される。