仏政府、コロナ検査結果の電子証明書を導入

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政府は19日、新型コロナウイルス検査の電子認証フォーマットを導入することを決めた。いわゆる「ワクチン・パスポート」の導入に向けた第1歩となる。
欧州連合(EU)のレベルで通用する検査結果の統一的な認証フォーマットが導入される。当初は、コルシカ島へ向かう旅客について利用され、次いで海外県路線にも利用が広げられる。今後、夏前には、ワクチン接種の有無に関する情報も、電子証明書の形で利用可能になる。
新フォーマットは20日に運用が開始。現状でも、新型コロナウイルスの検査結果は、国が管理する統一データベースSIDEPに登録される規定になっているが、この登録がなされると、本人にSMSかメールで通知がなされる。通知から辿って、国が認証した電子証明書をダウンロードすることが可能になる。証明書はQRコードに似たコードの形をしており、プリントして提示することも可能だが、感染対策アプリ「TousAntiCovid」内で表示させることもできる。
ワクチン接種の有無については、別のデータベース「Vac-SI」が構築されることになっており、29日以降の接種分から稼働する。証明書の発行開始は夏前に予定される。これらの証明書の使用方法については、渡航のほかに、コンサート、フェスティバル、見本市等の入場条件として用いる可能性も検討されている。飲食店の入場条件に用いる可能性については、政府は否定している。