フランス政府、5月15日からの段階的な制限解除について展望示す

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マクロン大統領は15日、関係閣僚を集めた会合を開き、5月半ばに予定される制限措置の段階的緩和について協議した。
政府は、学校の再開については、既定の日程を確認し、26日(月)より小学校以下を、次いで5月3日(月)より中学・高校を再開すると予告した。中学・高校は生徒数を半数に絞っての授業になる可能性がある。他方、マクロン大統領は、5月15日よりレストランのテラス席や文化施設(劇場、映画館等)の段階的な再開を目指すと予告しており、15日の会合では、これを可能にするための衛生条件の設定や、段階的な制限解除の内容について協議がなされた。政府は、5月15日から6月15日にかけて解除を進めると予告。5月15日にはテラス席と美術館を再開し、3週間様子を見て、評価した上で次の段階に入るという展望を示した。全部で4段階、このサイクルを繰り返して、段階的な制限解除を進めるのだという。政府はまた、感染状況を見て地域ごとに判断する考えも示した。
近隣諸国が段階的な解除に動く中で、政府は長期に渡る制限措置で疲弊した国民に今後の展望を示す必要に迫られているが、感染状況がまだ峠を越していない現状では、正確な展望を示すことはできず、歯切れの悪い広報活動に終始している感もある。政府は、感染状況が4月25-30日頃に改善に転じると予想、医療機関の状況を基準として、段階的な制限解除を進める意向とされる。