所得申告の期間が近く始まる。提出受付の開始日がいつになるかはまだ発表されていないが、締め切り日についてはこのほど発表された。県番号が0-19までの県では5月26日24時まで、20-54までの県では6月1日24時まで、55から976までの県では6月8日24時が締め切りとなる。上記はインターネット申告の場合で、紙による提出は一律、5月20日24時が締め切りとなる。受付期間の開始日は4月半ばまでに発表される見通し。
2020年の所得が申告の対象になる。所得税の課税最低限(1人当たり)は年間1万84ユーロで、税率は、1万85-2万5710ユーロが11%、2万5711-7万3516ユーロが30%、7万3517-15万8122ユーロが41%、15万8123ユーロ以上が45%となる。原則的にインターネット申告が義務だが、その能力や手段を持たない人には特例措置が認められる。今年は、コロナ特例で、テレワーク支給金は年間550ユーロを限度に非課税となり、また、経費一律控除を選択していない人の場合は、証憑があれば実費を控除できる。残業手当も年間5000ユーロを限度として控除の対象となる。2020年分として支給されたいわゆる「マクロン手当」も、1500ユーロを限度に控除できる。「持続可能なモビリティ手当」(自転車等やライドシェア等を利用する通勤者に企業が任意で支給)の控除枠は年間500ユーロまで増額された。