「閣僚らが非合法レストランで会食」報道が物議に

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民放テレビ局M6が放送した調査報道の内容が物議を醸している。全国的にレストランの営業が禁止されている中で、非合法で営業している高級レストランに閣僚らが姿を見せているとの証言が紹介された。政府は、証言の真偽を確かめるために捜査を開始すると発表した。
この調査報道は、富裕層を対象にした私的パーティーの秘密開催を対象としたものだったが、その中で、主催者の人物が匿名で、「今週にもいわゆる非合法レストランで2、3度食事をしたが、数人の閣僚を見かけた」などと証言していた。この証言はSNS上などでも話題になり、証言者が、パリ市内にある「パレ・ビビエンヌ」を所有する収集家のピエールジャン・シャランソン氏であることが特定された。同氏は4日夜の時点で、弁護士を通じてコメントを発表し、発言は「冗談」だったと述べて前言を翻した。政府は、証言の内容に疑義を示しつつ、非合法のパーティの主催者や参加者に関する捜査を実施するよう指示。シアパ市民権担当相は、インタビューの機会に、非合法のパーティ等に参加した閣僚は、一般の市民と同様に法により罰せられるとし、辞任は当然だとの見解を示した。