2021年3月30日 編集後記

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ドイツのメルケル首相が復活祭時期の外出制限措置の撤回を余儀なくされた。うへ、という感じである。ヨーロッパ人の中では規律正しいといわれるドイツ人ですら、もはや規律を守れない状況であるなら、規律という言葉があることはなんとなく知ってはいても、実行できたためしのない南欧人はどうなるのか。。。考えたくもないが、ドイツと南欧の中間的存在であるフランス人の場合も、政府が「屋外でなら感染しにくいので、積極的に屋外で活動するのは良いが、マスクを着用し、密着して会話することは避けるように」との指示が出た途端に、マスクを顎下に下ろしたり、最初から着用しないで外出する人が急増し(フランスでは やはりマスク着用に対する抵抗感がいまだに消えないようだ)、マスク無しで数人でくっついて大声で会話する集団がそこここに発生している。人間は自分に都合の良い情報(屋外なら大丈夫)だけを受け取って、不都合なメッセージ(屋外でもマスクは着用すべきだし、密集は回避すべき)はスルーしがちなだけに、これは避けがたい結果だったともいえるが、南欧人(こういうケースではフランス人は南欧人になりきるのが面白い)の心理に疎い政府の広報戦略の失策でもある。本当に屋外なら感染しないのかどうか、恐る恐る見守ることにしたい。結論が出るのは4月半ばだろう。