パリ・オルリー空港、顔認証を試験導入

パリ・オルリー空港(パリ空港会社ADPが運営)は18日、顔認証による搭乗手続きの試験導入を開始した。手続きを迅速化し、旅客に利便性を提供することを目指す。
顔認証の利用は、トランサビア(エールフランス子会社)のモロッコ行き便のみを対象に、試験的に導入された。2ヵ月後には、エア・カライベスの海外県行き便にも対象を広げる予定。試験導入は1年前に開始する予定だったが、新型コロナウイルス危機により延期されていた。
顔認証の利用は希望者に限り行われる。具体的には、設置された専用機で最初に顔を撮影(眼鏡をかけずに撮影)し、身分証と航空券の入力を行う。そのすべては数十秒で済む。その後は、荷物を預けるのにも、搭乗ゲートを通過するのにも、顔認証ですべての手続きを行える。生体認証データは保存されず、旅客機が出発した時点で削除される。出国手続きには顔認証は用いられない。
顔認証の利用は、一足先にリヨン・サンテグジュペリ空港(バンシ・エアポーツ社が運営)で去る10月に開始されているが、方式は多少異なる。リヨンでは、旅客がアプリ「Mona」を利用して自宅で写真を自撮りし、身分証と航空券をスキャンしておく。アプリは空港内のナビゲーションに用いられ、手続きやゲート通過に顔認識が利用されるという仕組みになる。この利用で30分程度の時間の節約が得られるという。