2021年3月23日 編集後記

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ドイツのメルケル首相は今朝(23日)、新型コロナウイルス対策の制限措置を復活祭の週末(4月5日まで) も延長することを発表した。復活祭はキリスト教にとってクリスマスと並ぶ重要な祝祭だが、今春は復活祭の行事が例外的に中止される見通しとなった。信者にとっては神がなぜこのような過酷な試練を人類に課すのかをあらためて考えてみる好機となろう。最近は各地のキリスト教会で、聖職者による性犯罪が明るみにでて、教会の権威や信用は地に落ちているが、それが神の怒りを招いたのだとかいういい加減な主張(そういうものがあるならば、だが)だけはやめてもらいたい。信者でない人間まで神の怒りを被る理由は全くないからだ。はた迷惑である。人類史において、宗教とか信仰というものがない文明は一つもなかったといわれるから、宗教とか信仰というものはいずれもなにかしら人間の本質に関わるものを含んでいるのだろうが、性欲というのは定義からして完全には抑制できないものだから(完全に抑制できたなら、性交する人はいなくなり、子どもができないから人類はすでに滅んでいただろう)、抑制を強制すれば、無理が生じることは理の当然だ。最初から絶対に破綻することが分かっているルールをそれでもあえて設けて人を苦しめるというあたりが宗教のとても変態的で面白いところでもある。