パリマッチ、ホームレス肖像権訴訟敗訴で4万ユーロの賠償金

写真誌パリマッチが、ホームレスに肖像権侵害で訴えられ、敗訴していたことがわかった。日刊紙ルパリジャンが22日付で報じた。パリマッチは合計で4万ユーロの賠償金を支払った。
訴訟の対象となった写真は2018年1月に掲載された。クラック・コカインの常習者らがパリ市内のメトロ駅校内で摘発される場面を撮影した写真の一つで、被害者のホームレスの顔にはぼかしが入っていなかった。被害者の男性(48)は、ホームレス仲間から写真のことを知り、知人を頼って弁護士事務所と連絡をとり、写真の削除を求める訴えを起こした。2019年5月に、ナンテール地裁は、パリマッチ誌に対して、1万ユーロの損害賠償の支払いと、ウェブページ及びアプリからの問題の写真の削除を命じたが、アプリからの削除が遅れたことから、去る12月時点で3万ユーロの追加賠償金が支払われた。
裁判において、パリマッチ側は、メトロ構内にクラック・コカインの常習者が増えているという重大な社会問題に関して報じるという社会的意義を強調したが、裁判所は、どのような理由からであれ、写真の使用に当たって事前の了解を求められる権利を侵害することはできないと認定。公道における撮影であったことも理由にはならず、本件の場合は特に、麻薬常習の個人情報を開示した責任は重いとした。