ラクタリス、ベルからレアダマを買収へ

仏乳業最大手ラクタリスは、仏同業ベルから、チーズブランド「レアダマ(Leerdammer)」事業を買収する方向で独占交渉を開始した。両社が19日に発表した。
レアダマはオランダのハードチーズ。ベルは、オランダとウクライナにある4ヵ所の工場と、一連の外国子会社を譲渡する。取引は譲渡資産の評価額を6億ユーロ程度に設定して行われ、ラクタリスは対価として、2005年以来保有しているベルの株式24.06%のほとんどを持ち寄る。ラクタリスは0.9%株式のみを手元に残す。ベルを保有するフィエベ及びベル一族はこれを機にベルの上場を廃止する予定だという。取引の成立は、競争当局の許可取得が条件になる。
ラクタリスは1990年代に、一時ベルの株式を28.5%まで買い進めた。買収を目的とした動きだったが、ベルのオーナー一族はこれに抵抗し、結局、2005年になって両社間に「停戦」合意が成立。ラクタリスは24%程度の株式を維持し、経営に介入することを見合わせると約束した。この関係が今回の取引でほぼ清算されることになる。ラクタリスは旺盛な買収による成長戦略を継続しており、国際的に名を知られたレアダマ(年商5億ユーロ、営業利益2500万ユーロ)の獲得で、国際事業を一段と強化できる。ベル(年商34億5000万ユーロ)にとっては、主力ブランドを手放して事業規模の縮小を招くことになるが、同社は、果物・野菜の加工製品(コンポートなど)事業を強化し、乳製品と半々にすることを目標としており、それに沿った売却となる。資本構成上の自由度を高めて、今後の成長戦略に向けた足場を固めることになる。