2021年3月16日 編集後記

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比較的高齢で持病もある知人がアストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの第1回接種を受けて「これで少し安心 して病院にも通える」などと喜んでいたのだが、第2回接種を控えて、同ワクチンの使用が停止されてしまった。副反応 として血栓をもたらすリスクがあるという。その真偽は現時点ではわからないので、専門家の判断を待つしかないが、 大多数の専門家は接種の利益がリスクを上回っていると強調し、ワクチン不安の解消に努めている。それはもちろん正 しい態度であり、利益・不利益分析をすれば利益が上回るというのも良く理解できるが、仮に血栓症が発生するリスク が1億分の1であっても、それがたまたま自分に起きてしまえば、自分的には利益はゼロで不利益のみになってしまう、 という心理的な抵抗は拭えない。これは宝くじを買う人の心理に似ているかもしれない。確率を考えたら、まず当たる はずはないのだが、それでも実際に大当たりした少数のラッキーな人がおり、同じことがある日、自分にも訪れるかも 知れないと考えて、せっせとくじを買う。ワクチン接種は2回だから、副反応を起こすチャンスもその分だけ膨らむ。毎 回どきどきしながら接種を受けるのでは、それだけで心臓発作を起こしそうで、怖い気がしないでもない。ただ、筆者 は20年来、毎週宝くじを買うが未だに大きな当たりは一度もないから、こうなると、それが心の拠り所だ…