高級品業界、雇用創出への貢献をアピール=コルベール委員会報告

高級品部門の仏企業が作る連合組織「コルベール委員会」はこのほど、業界の国内雇用に関する展望を公表した。雇用創出に業界が大きく貢献していることを強調した。
コルベール委員会には、宝飾や革製品、オートクチュールや香水、ワイン・スピリッツなどの高級ブランド85社(全130社中)が加入している。報告によると、2015年以来で、各種高級ブランドは製造部門において3500人の雇用を創出。直接雇用も含めると、雇用創出への貢献は9000人分に相当するという。向こう2年間では9ヵ所の製造拠点が新規に開設される予定で、うち8ヵ所は革製品、1ヵ所はインテリア(シャネル)であるという。エルメスはリオン市(ピュイドドーム県)にある旧たばこ工場を改装して革製品の製造拠点を開く計画を発表。ルイヴィトンは2020年にバンドーム市(ロワールエシェール県)の新工場を開いた。革製品・香水の高級ブランドの場合、米国生産(米国販売の製品の半分を現地生産)を行っているルイヴィトンを除いて、いずれのブランドもフランス国内で製造し、フランス製を前面に打ち出す戦略を採用。このため、高級ブランドは、2020年にも240億ユーロの貿易黒字を記録した部門であり、貿易収支の改善への貢献は大きい。国内雇用の拡大への貢献では、有資格労働力の確保が困難になっていることが問題点として浮上しており、業界では、自前の人材育成機関を開く動きが広がっている。