ヴェオリアがスエズに新提案

仏ヴェオリア(環境サービス)が仏同業スエズに買収を持ちかけている件で、ヴェオリアのフレロCEOは11日、スエズを買収した場合、フランス事業を一括してメリディアン(Meridiam)に売却する方針を明らかにした。これは、これまでの提案と比べて譲歩した内容であり、特に、スエズの従業員を安心させて、買収案への支持を取り付けることを目指したものと考えられる。
メリディアンはフランス系のインフラ投資ファンド。ヴェオリアはこれまで、スエズの仏国内の水処理事業をメリディアンに売却すると説明してきたが、今回はこれに加えて、廃棄物処理事業もメリディアンに託し、年商で50億ユーロ相当のフランス事業が一体として継続されるようにすると約束した。また、スエズが戦略プランにおいて国内雇用を4年間は維持することを約束していることを踏まえて、メリディアンも同水準の約束をする点を強調。約束を守らせるための独立組織を設置するとも約束した。こうした約束は、スエズ従業員に加えて、スエズの顧客である自治体などを安心させる狙いがあると考えられる。
ヴェオリアによる買収に抵抗を続けるスエズの経営陣は同日、新たな譲歩案を拒否すると発表した。スエズ側は、1株18ユーロという提示額が安すぎると主張しているが、ヴェオリア側は提示額の引き上げには応じていないなど、両者の立場の間には大きな隔たりがある。5月以降に開催される株主総会まで綱引きは続くものと予想される。