フランスで初の宇宙軍事演習が開始に

軍隊省は9日、初の宇宙軍事演習「AsterX」について公表した。フランス軍に新設の宇宙司令部による初の演習であり、欧州でもこの種の演習は初めてであるという。トゥールーズのCNES(国立宇宙研究センター)内に60人の軍人を集めて、危険なスペースデブリの大気圏侵入や敵方のスパイ衛星発見の場合の対応など、一連の想定の下で対応力のチェックを行う。演習は1週間に渡り行われ、米国の「宇宙軍」とドイツの関連部署も参加する。サフランやアリアン・グループなど関連分野の企業も協力する。目標破壊のような実際の作戦は行われない。
政府は、宇宙防衛戦略に36億ユーロの投資を予定。光学監視衛星、電磁偵察衛星、軍事通信衛星の更新が進められている。2019年7月に発表された「宇宙統御」プログラムは、宇宙空間の監視手段とアクティブ防衛手段の両方を対象にしており、低軌道の超小型衛星を検出する監視能力の近代化に7億ユーロの追加予算が計上された。静止軌道の大型軍事衛星を防衛する超小型の哨戒衛星の開発計画もスタートした。