リヨン都市圏で連夜の暴動、少年が負傷のスクーター事故がきっかけ

リヨン都市圏で連日に渡り暴動が続いた。3月4日以来で郊外地区の数ヵ所で、警官隊を花火で狙うなどの攻撃がなされた。その動画がSNSなどで拡散され、騒ぎが増幅された。政府は8日までに、200人の警官・憲兵隊員を派遣して治安部隊を増強し、取締りを強化した。4日以来で21人が逮捕された。
きっかけとなったのは、4日夜にリヨン市内の第9区で発生したスクーター事故で、ヘルメットをかぶらずに無免許で運転していた13才の少年が重傷を負った。警察の覆面パトカーが接触して事故を起こし、そのまま逃走したとの噂が流れ、これが騒ぎを大きくする要因になった。リヨン市近郊のリユーラパップやブロン市などでは、警官隊を狙った攻撃や自動車の放火などの暴動が相次いだ。なお、当局は噂について、監察部門に捜査を依頼したが、現時点で警察の車両が介在したことを示す要素はないと説明している。
暴動が発生した地区は、治安当局が地元自治体と協力して麻薬取引の摘発を含めた治安強化を進めている地区と重なっており、当局と地元は、事件を口実に、取締りを快く思わない犯罪的な勢力が暴動を扇動しているとみている。