仏ビデオゲーム業界の売上、2020年に50億ユーロを突破

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仏ビデオゲーム業界団体Sellの統計によると、仏ゲーム・ユーザーは3646万人で、ゲーム関連業界の売上は53億ユーロに達し、前年比で11.3%増加し、初めて50億ユーロの大台を突破した。2019年のように、ゲーム機による売上が全体の半分を占めたが、モバイル・ゲームの急成長が続いた。
Sellでは、ビデオゲームが外出制限下で仏国民に残された稀な娯楽の一つだったことが追い風になったと認めつつ、ビデオゲーム業界は、新型コロナ危機がなくても十分な成長を達成しただろうと指摘している。その理由として、Sellでは、去る11月に販売が開始されたソニーとマイクロソフトの新型ゲーム機への関心が高いことを挙げる。両社の新型ゲーム機への需要は大きい。仏でのゲーム機販売台数は、全世代を合わせて230万台と前年並みだったが、価格の高い新型ゲーム機の販売が伸びた。また、任天堂のSwitchも、2020年には売れ行きに陰りは見られなかった。ゲームソフトでは、任天堂の「あつまれどうぶつの森」が100万本以上の販売本数を記録、仏で最も人気のあるゲームソフトの一つとなった。