「カラチ事件」:バラデュール元首相に無罪判決、レオタール元国防相は有罪

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

バラデュール元首相(91)とレオタール元国防相(78)を被告人とする通称「カラチ事件」の裁判で、共和国法廷は4日、バラデュール元首相に無罪判決を言い渡した。レオタール元国防相には、執行猶予付き禁固2年と10万ユーロの罰金刑を言い渡した。レオタール元国防相は判決を不服として上訴すると予告した。
共和国法廷は、閣僚が職務の遂行の過程で犯した犯罪を裁く特別法廷。裁判では、1995年の大統領選に出馬したバラデュール氏の陣営に不正資金が渡った疑いが焦点となった。検察側の調べによれば、事件当時には、パキスタンへの兵器輸出契約に絡んで、介在させた仲介者に多額の手数料を支払い、その一部を政界が回収するという不正行為が行われていた。総額で5億5000万フラン(1億1700万ユーロ相当)の手数料が支払われた。バラデュール元首相については、1025万フラン(150万ユーロ相当)の出所不明の現金が会計に繰り入れられ、選挙資金の不足分が補われたという事実があり、この資金が手数料の還流分であった疑いが問われていた。元首相はこの点について、支持者からの献金と、会合におけるグッズ販売の収入であると主張。共和国法廷は、現金資金が仲介者によりもたらされたという証拠がないことを理由に、検察側の主張を退け、無罪判決を言い渡した。半面、レオタール元国防相に対しては、国防相という立場を利用して、手数料とその回収のシステムを作り上げることに関与したと認定、有罪判決を言い渡した。