EDF、フォトワットの売却を計画

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェストエネルギー・環境レポート

仏経済紙レゼコーは4日付で、EDF(仏電力)が太陽電池パネルを製造のフォトワットの売却を計画していると報じた。赤字続きの同社を立て直しの上で売却する計画という。
EDFは2012年にフォトワットを買収。買収に当たっては、国内の太陽電池パネル製造企業がなくなる懸念を背景にした政治的圧力が大きく作用した。ただ、EDFの業績そのものが振るわず、事業再編を進める中で、フォトワットを支えることは難しくなった。フォトワットは2020年にもEBITDAレベルで2200万ユーロの赤字を記録(前年は3600万ユーロの赤字)。2021年には2100万ユーロの赤字に対して、2720万ユーロの売上高を見込んでいる。EDFは2012年以来で総額3億6000万ユーロをフォトワットに注入した。
現在は、シリコン結晶の作製に用いるキャスト成長炉のメーカーである中小企業のECMテクノロジーズ(本社グルノーブル)との間で、フォトワット売却に向けた交渉が進められている模様だが、ビジネスモデルを固めて黒字化の道筋をつけない限りは売却実現は望めない。フォトワットは、技術革新を通じた性能向上と、バリューチェーン上流への特化を通じて立て直しを図ったが、アジア勢の価格優位の前には太刀打ちが難しく、苦戦が続いている。その一方で、国内に太陽電池のノウハウ維持を望む政治的な圧力は依然として強く、フォトワットの今後は政治問題でもある。