フランス流の電子音楽の第一人者として世界的に活躍したダフト・パンクが22日に解散を発表した。ユーチューブのチャンネル上で「エピローグ」と題する動画を公表した。
動画は、2006年に発表した映画「エレクトローマ」を編集したもので、おなじみのヘルメットをかぶった2人のメンバーのうちの一人が荒野で爆発し、「1993-2021」という活動の年数が表示されるという趣向。ダフト・パンク側は解散の事実を確認したが、詳細は説明していない。
ダフト・パンクは、バンガルテールとオメンクリストの2人によるデュオで、1997年にファーストアルバム「ホームワーク」を発表。「アラウンド・ザ・ワールド」のヒットで世界的に有名となった。ダンサブルで平坦な曲作りはフランスの伝統の一つでもあり、その後の音楽シーンへの影響も大きかった。「ワン・モア・タイム」(2000年)を含む一連のビデオクリップは松本零士が手掛けて話題になった。ツアーは2007年が最後、またアルバムは2013年の「ランダム・アクセス・メモリーズ」が最後になり、その後は活動が途絶えていた。