リヨン市の学校給食、肉食中止で物議に

リヨン市が22日の学校休暇明けから、小学校の給食において肉のメニューをなくすと発表したことが物議を醸している。政府閣僚が一斉にリヨン市の決定を非難した。
リヨン市の小学校では、主菜を、肉・魚か、肉と魚が入らないメニューか、2品の中から選べるようになっている。同市では、衛生基準が強化され、人の間の距離を、これまでの1メートルから2メートルへ拡大することが義務付けられたことを理由に、これに対応するため、肉の入ったメニューの提供を当面の間中止することを決めたと発表したが、これが各方面から批判を受けている。
リヨン市では先の市議会選挙で環境派が多数派を占め、コロン市長(旧マクロン派)からの政権交代が実現していた。マクロン政権の閣僚らは、今回の件について、肉食を禁止しようとする環境派の教条的な決定であり、子供の栄養不良を招きかねないなどとして批判。リヨン市側はこれについて、厳格化された衛生基準の下でも温かい食事の提供を継続するために、品目を減らす以外はなく、様々な理由から肉類を選ばない子供が半数いる現状では、肉類を出すのをやめるのが次善の策だったと釈明している。ルモンド紙は、コロン前市長の時代にも、第1次ロックダウン後の学校再開時に同様の決定が下されたが、その時は論争にならなかったことを挙げて、今回の論争には政治的な背景があると報じている。