ビベンディ、ユニバーサル・ミュージックを年内に上場へ

仏ビベンディ(メディアなど)は13日、傘下のレコード会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の上場計画を発表した。80%の保有株式のうち60%をビベンディ株主に特別配当として分配した上で、年内にUMGをアムステルダム市場にて上場する。ビベンディは当面、20%株式を維持する。
ビベンディは、UMGの20%株式を中国のインターネット大手テンセントに売却済みで、この取引で60億ユーロを得ている。ビベンディのオーナーである実業家のバンサン・ボロレ氏が株主としてUMG株式を取得することを考えると、ボロレ氏とビベンディはUMGの議決を阻止する権利を当面は維持できる。
この取引で、ビベンディ本体に入る現金収入はないが、テンセントから得た60億ユーロと、銀行団から別途確保した100億ユーロのクレジットライン、そして、必要とあらば売却できるUMG株式60億ユーロ相当を加えて、ビベンディはかなりの軍資金を蓄えることになる。UMGの分離上場によりビベンディ本体の株価が上昇すれば、株式交換による企業買収もより容易になる。ボロレ氏に転がり込む収入もある。ビベンディがこうした資金力を利用して、次にどのような買収を仕掛けてくるかが注目される。放送・メディア関連企業は軒並み株価が低迷しており、大規模な買収を実現しやすい状況となっている。