マクロン大統領、機会平等推進策を公表

マクロン大統領は11日、ナント市にある地方行政学院を訪問した機会に、機会平等促進策を公表した。恵まれない若年者を公務員養成機関に積極的に受け入れる方針を示した。
具体的には、ENA(国立行政学院)を含む公務員養成機関への進学希望者を受け入れる準備級において、都市郊外の問題地区の居住者や、所得水準が低い者の受け入れ枠を1000人増員する。奨学金の支給額も、年間4000ユーロへ倍額とする。この枠の生徒は後に、ENAを含む5校の入学試験において、別枠での試験を受ける機会が与えられる。全体の15%がこの枠に充てられる。
大統領はこのほか、人種差別等の事案を通報できるプラットフォームを近く設置すると予告した。
マクロン大統領は今回の発表で、左寄りの勢力の支持のつなぎとめを図ったものとみられる。大統領は、左右の中間層を糾合して支持基盤を形成したが、左寄りの勢力は、政権が右寄りの傾斜を強めていると考えて不満を募らせており、大統領が2022年の次期選挙で再選を狙うには、左寄りの層をどの程度つなぎとめられるかが鍵となる。