ヴェオリア、スエズへのTOBを予告

環境サービスの仏大手ヴェオリアは7日、仏同業スエズに対してTOBをかけると発表した。ヴェオリアはこれまで、敵対的なTOBは実施しないと約束していたが、この立場表明を修正の上でTOBに踏み切ることを決めた。1株18ユーロの買収価格を提示した。
ヴェオリアは去る8月31日、仏エネルギー大手エンジーから、スエズの株式29.9%を一括購入し、スエズの筆頭株主となった。ヴェオリアはスエズに合併を持ち掛けたが、スエズはこれを拒否し、両社はその後、様々なレベルで攻防を続けていた。スエズは最近になり、仏アルディアン(投資会社)らから友好的買収案を提示するとの言質を得て、これを材料にヴェオリアに対して交渉を求めた。ヴェオリアのフレロCEOとスエズのカミュCEOの間で5日に協議が行われたが、双方の主張は平行線を辿っており、ヴェオリアの側は、協議を打ち切ってTOBに乗り出すことを決めた。
規定により、スエズの経営陣は1ヵ月以内にこの提案に回答し、スエズの従業員代表も1ヵ月以内に意見書を提出することになる。ヴェオリアは数日前に、ナンテール商事裁判所から、保有株式に伴う議決権の停止解除の判決を得ており、強気の構えを強めているが、その一方で、アルディアンらによるTOBが間近だと考えて、先手を打ってTOBを発表したものだという見方もある。ルメール経済相は、友好的な解決策を旨とするよう以前から重ねて呼びかけており、ヴェオリアは政府を敵に回すことにもなりかねない。