上院、バイオエシックス法案から「すべての女性に人工授精の権利」条項を削除

上院は4日、バイオエシックス法案を採択した。核心部分である「すべての女性に人工授精を受ける権利を認める」措置が削除されるなど、大幅な修正が加えられた。
法案には、女性の同性婚カップルと独身の女性について、人工授精を受ける権利を保障するという新機軸が盛り込まれたが、保守派はこれに強く反発しており、反対運動も継続的に実施されている。法案は既に、下院と上院で審議が終わっており、2往復目の審議に差し掛かっていたが、保守派が過半数を握る上院で、この権利の導入を定める第1条が丸ごと否決されるという事態に至った。上院の保守派は、有権者層にアピールすることを狙って、あえて全面対決を選んだものとみられる。人工授精を受ける権利に連動して、生まれた子供の親子認定のあり方について規定する部分も法案には盛り込まれていたが、左派系の推進派は、どのみち踏み込んだ措置が採択されるはずがないと考えて、消極的な対応をしたことから、血縁がない方の親との間の親子関係の認定をスピードアップするという保守派の提案がそのまま通った。この件については、両親が共同で親子関係を承認するという選択肢を設ける旨が、下院審議の際には採択されていた。
法案は今後、両院協議会における妥協案策定の対象となる。妥協案の策定に失敗した場合は、下院が先議権を行使して法案を可決できる。