マクロン大統領、「今夏末までに希望者全員の接種を終える」と約束

マクロン大統領は2月2日、新型コロナウイルスのワクチン製造部門の代表などを集めた会合を開き、接種キャンペーンの加速について協議した。大統領はこの会合後、民放テレビ大手TF1とのインタビューに応じ、接種を望むすべての成人について、今夏末までに接種を終えると約束した。
ワクチンの入荷遅れを背景に、接種キャンペーンにも遅れが目立っており、政府の対応を批判する声も上がっている。大統領は、こうした批判に答える形で、ワクチン確保に積極的に努める姿勢をアピールした。大統領は特に、2月末から、フランス国内で4ヵ所の製造拠点がワクチン製造の下請けとして協力を開始することが決まったと発表。Delpharm社がファイザー・ビオンテックの、Recipharm社がモデルナの、Fareva社がCureVacの、それぞれ下請けになる。さらに、仏大手サノフィも拠点1ヵ所をこのために提供するという。
フランスでは、2回接種を終えた人が人口に占める割合が2.3%と、近隣諸国に比べても低いが、大統領は、3月初頭には、高齢者施設の入居者のうち希望者(80%相当)と、75才以上の高齢者向けの接種が終了するとの見通しを示した。大統領はさらに、ロシア製のワクチン「スプートニクV」がビオンテック又はモデルナ並みの有効率を達成したとする治験結果について触れて、ロシア製ワクチンを導入する可能性を否定しなかったが、それには、欧州連合(EU)レベルでの承認が前提になると言明。承認申請は今のところ出されていないとも付け加えた。承認されたばかりのアストラゼネカのワクチンについては60才未満の医療関係者向けの接種から始めて、徐々に年齢層を下げて接種の対象者を広げてゆく方針が示された。