プロサッカーリーグ戦放送権の再入札、不調に

LFP(仏プロサッカーリーグ連盟)は1日、リーグ戦試合の放送権入札が不調に終わったと発表した。4者が応札したが、いずれも最低額に満たなかった。これで新たな放送者の選定は振り出しに戻った。
LFPは、中国資本のスペイン企業メディアプロに、今季以降のリーグ戦試合の放送権を付与していたが、メディアプロは経営不振のため放送権料を支払わず、最終的に契約は打ち切りとなった。LFPはメディアプロに代わる放送者を見つけるために再入札を実施、発表によれば、4者が応札したが、いずれも低めの提示額に留まったものとみられる。応札したのは、メディアプロのジャンミシェル・ルシエ氏(個人としての応札)、DAZN(スポーツストリーミング配信)、スポーツ専門局のユーロスポーツ(米ディスカバリー傘下)、アマゾンの4者だという。半面、有料テレビ大手のカナルプリュスと、カナルプリュスを配信業者とするBeINスポーツ(専門局)は応札を見合わせた。カナルプリュスは、BeINスポーツからライセンス供与を得て、リーグ戦試合を一部放送しているが、この放送権も再入札に付すべきだと主張し、その返上を申し入れたがLFPから拒否され、LFPを相手取って提訴したという経緯がある。係争が進行中であるため、あえて入札には応じず、BeINスポーツもカナルプリュスに配慮して応札を見合わせたものと考えられる。
LFPと、LFPに加わるチームは、新型コロナウイルス危機に伴う打撃で、放送権料が命綱となっているため、契約の確保は死活問題となる。そうした中で、入札が不調に終わったのは、リーグ戦放送権の値打ちが水膨れしていたことを改めて示す結果にもなり、先行きは一層暗くなった。当面は、3日でメディアプロによる放送が終了した後をどうするか、そして、今後の放送の確保にめどをつけることが焦点となり、カナルプリュスを含めて、相対方式での契約成立の可能性を探ることになるとみられる。