2020年の政府財政赤字、1782億ユーロに

政府は20日、2020年の政府会計を国会に提示した。新型コロナウイルス危機を背景に、赤字額が前年の2倍の水準に膨らんだ。
2020年の政府財政赤字は1782億ユーロとなり、前年の927億ユーロを大きく上回り、第二次世界大戦後で最大の水準に達した。当初予算法は赤字額を931億ユーロに設定していたが、新型コロナウイルス危機対策に伴う財政出動で支出は拡大し、その一方で税収も大きく後退したことから、財政赤字が膨張した。
2020年の税収は、当初予想の3061億ユーロに対して、2560億ユーロに後退。付加価値税(VAT)は10%減、法人税は20%減と後退が目立ったが、所得税は2%の減少に留まった。政府はこれを、家計の購買力維持のために国が行った支援の成果だと説明している。
他方、支出は逆に、当初予想の3992億ユーロに対して、4342億ユーロにまで拡大した。新型コロナウイルス対策の支出は418億ユーロに上った。内訳は、一時帰休が178億ユーロ、社会保険料の減免措置(社会保障公庫への国の補填分)が39億ユーロ、「連帯基金」(零細企業・自営業者向けに給付金を支給)が118億ユーロ、企業への出資による支援(国鉄SNCF、エールフランス、EDFなど対象)が83億ユーロ。政府は総額で、860億ユーロの対策を導入したが、うち半額近くが政府予算からの支出であり、残りは主に社会保障会計が負担している。
社会保障会計と地方自治体を合算した財政赤字総額の対GDP比は財政運営の目安として用いられている指標だが、その発表は3月に予定されている。政府は最新の予測で11.3%との数字を示していたが、最終的な数値はこれを下回る見込みだと説明。ルメール経済相は、経済成長率についてはマイナス9-マイナス10%との数値を示している。