2020年に死亡者数が大幅増、出生数は後退続く

INSEEは19日、2020年の人口統計を公表した。
年間の出生数は74万件となり、前年比で1.8%減少した。6年連続での減少となった。合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子供の数で示す)は1.84となり、欧州連合(EU)諸国中では最も高い水準を維持したものの、2010年の2.03と比べるとかなり低下した。婚姻数は14万8000件となり、前年比で34%の大幅減を記録した。これには新型コロナウイルス危機の影響が大きく出た。
2020年の死亡者数は65万8000人となり、前年比で7.3%の増加を記録した。死亡者数は第2次大戦以降で最高の水準を記録した。死亡者数は人口の高齢化に伴い以前から増加する傾向にあり、2004年から2014年にかけては年間平均0.7%増を、2014年から2019年にかけては年間平均1.9%増を記録していた。保健当局の集計では、新型コロナウイルス感染症による死亡者数は2020年に6万4600人を数えるが、INSEE統計では死亡者数は前年比で5万人程度増えたことになっている。この差は、新型コロナウイルス危機に伴う死亡者数の減少効果(外出制限等に伴う交通事故の減少や、若い世代を中心にした屋外での活動に由来する死亡の減少など)に由来する。人口の自然増は8万2000人となり、出生数の減少と死亡数の増加の挟み撃ちを受ける形で、これまでにない小幅な伸びに留まった。平均余命は、男性が79.2才、女性が85.2才となり、それぞれ0.4年と0.5年の短縮を記録した。