イマーム憲章、政府と仏イスラム教協議会(CFCM)が基本合意

仏イスラム教協議会(CFCM)は16日、「フランスのイマーム(イスラム教指導者)のための原則に関する憲章」を承認した。ダルマナン内相と協議の末に、政府が提示した原案に多少の修正を加えた上で承認した。4時間にわたる協議においては、時に激しいやり取りもあったという。
今回の憲章は、イスラム過激派による教員斬首事件などの発生を受けて、政府が「分離主義」排除を目的としてCFCMに対して制定を迫っていたもの。CFCMに加わる団体の中には、制約強化に対する抵抗を示す向きもあったが、CFCMは最終的に、部分的な修正を経て憲章の基本方針を承認した。
憲章には、「イスラム教を放棄する人に対する断罪をやめ、そのような人を身体的・精神的に損なうような呼びかけをしない」旨が盛り込まれた。また、男女の平等を確認した上で、「一部の文化的慣行」がイマームの扱うべき案件ではないことを説明する啓蒙活動が必要である旨を明記している。これは、陰核切除や強制結婚、「処女証明書」の発行などをイマームが後押ししてはならないことを定めたものと解釈される。さらに、あらゆる種類の人種差別と他者への憎悪に反対する旨の確認と、「政治的イスラム」の拒否、また、「国による差別の犠牲になっているという主張は中傷であり、そのような主張は、イスラム教への憎悪をフランスへの憎悪を煽るものにほかならない」とする文言も盛り込まれた。
CFCMに加入するすべての団体がこの憲章に署名するかどうかは微妙。マクロン大統領は18日に、調印団体の代表を大統領府に集めて会合を開く予定。