カステックス首相は14日に記者会見を開き、新型コロナウイルス対策の制限措置の強化について発表した。
まず、18時からの夜間外出禁止措置を全国に広げることが決まった。これまで、夜間外出禁止措置は20時から6時までの時間帯で実施されていたが、これが2時間繰り上がり、18時からとなる。感染が目立つ25県で導入済みの措置が全国に拡大される。16日(土)より実施され、少なくとも2週間継続される。
新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数は1万6000人程度、入院患者数は2万4983人に上り、11月の第2次ロックダウン時よりは低いものの、予断を許さない状況にあることから、政府はこの強化措置を決定した。首相は、18時からの外出禁止措置を導入した地方では、感染拡大のペースが鈍っており、措置の効果が出ていると指摘し、感染拡大を未然に防ぐための措置として全国に適用を広げることを決めたと説明した。首相はまた、今後数日中に感染状況が大きく悪化することがあれば、ロックダウンに移行することもありうると言明した。
他方、学校の授業は継続されるが、衛生対策は一段と強化される。特に、給食について、食堂における接触を減らすための措置が導入される。また、屋内の体育は中止される。
入国管理も厳格化される。欧州連合(EU)域外からの旅客について、出発の72時間前までにPCR検査を行い、陰性であることが搭乗等の条件として求められる。入国後は7日間の隔離を経て、再度PCR検査を受けることが義務付けられる。18日(月)から施行される。