カナダのクシュタールによるカルフール買収計画、ルメール経済相が反対を表明

仏食品小売大手カルフールをカナダ・ケベック州のクシュタール・グループ(ガソリンスタンドなど展開)が買収する計画が進められていることが、13日までに報じられた。ルメール仏経済相は同日、外国企業によるカルフールの買収に反対する意向を早々と表明した。
カルフールとクシュタールの両社は、報道を受けて、友好的な買収提案がなされたことを確認すると共に、協議はまだ初期の段階にあると発表していた。クシュタールは、1株20ユーロ、総額163億ユーロの買収案を提示していたという。
ルメール経済相は、カルフールのボンパールCEOと、カルフールの主要株主であるベルナール・アルノー氏およびフィリップ・ウゼ氏(ムーラン一族代表)と電話で協議した上で、買収計画に反対する意向を表明。経済相は、カルフールは食品小売大手として、食糧安全保障に重要な役割を果たしており、外資の買収を認めることはできないと説明。通称PACTE法において、政府が外資による買収を拒否できる範囲が食品小売にも拡大されたことにより、今回の拒否が可能になったとも説明した。
カルフールはボンパールCEOの下で経営立て直しを進めてきた。買収話が持ち上がったのはその成果と考えることもできる。カルフール株価は13日に13%の急騰(17.54ユーロへ)を記録したが、政府による拒否の表明で14日には反落する可能性がある。カルフールは成長戦略の実現のための資金確保が課題となっており、今後に政府の説得を試みる可能性も残る。