大統領選出馬を狙うイダルゴ氏、マクロン政権の閣僚らと舌戦

2022年の大統領選挙に向けて、立候補を狙う者たちの動きが活発化している。中でも、パリ市のイダルゴ市長(社会党)は一段と意欲をちらつかせるようになっており、近く政策準備のグループ「イデ・アン・コマン」を立ち上げる予定とみられている。マクロン政権はイダルゴ氏の動きに対する警戒を強めており、この数日間で、閣僚らによるイダルゴ市長批判の発言が相次いでいる。イダルゴ市長が、政府のワクチン接種キャンペーンの遅れを批判し、「こんな体たらくだったら、1944年6月のノルマンディ上陸作戦は失敗していただろう」と言明したことに対して、政府のアタル報道官は、「イダルゴ市長がベリブ(自転車シェアリングサービス)を運営したようなやり方で上陸作戦を指揮したとしたら、船はまだアメリカを出ていないだろう」と述べて応酬。ルメール経済相も、政府の支援措置がパリには届いていないとするイダルゴ市長の発言に反論して、イダルゴ市長の言葉には嘘があると批判した。こうした発言は、マクロン政権がイダルゴ市長の大統領候補としての危険性を強く意識していることを暗示している。
社会党絡みでは、モントブール元経済相も出馬の準備を進めている。モントブール氏は2017年に政治の世界から退き、社会党からも離党しているが、復帰して左派全体を糾合する候補となることを目指している。モンドブール氏としては、イダルゴ市長をどう抑え込んでゆくかなど、出馬に向けた課題も多い。