パロット、フランス3軍に小型ドローンを供給

仏DGA(兵器総局)は、仏パロット(Parrot)社から軍事用の小型ドローンを調達する目的で、枠組み契約を結んだ。11日に発表された。
契約は5年間で、パロットは、陸海空軍の歩兵隊向けに、「Anafi USA」をベースとした小型ドローンを供給する。「Anafi USA」は、パロットが、一般向け製品シリーズをもとに米国軍向けに開発したもので、重量は500グラム、展開時の最大長は20cm程度で、4基のローターで飛行する。赤外線カメラを備え、昼夜を問わず敵の位置を特定することができる。2km先の人間大の標的を13cmの誤差で把握できる。消音化により、130メートル以上離れれば音は聞こえなくなる。32分間の飛行が可能。
パロットによれば、「数百機」がこの契約の枠で納入される。契約額は明らかにされていないが、報道によると、5年間で3000万ユーロ程度の規模だという。
パロットは2年来、経営不振に陥っている。今回の契約は会社を救うほどのものにはならないが、中国の競合を後目に、要求度が高い軍用の調達に対応する実力を改めて示せたことの象徴的意義は大きい、同社は、レジャー用市場で競合に押されて不振に直面したのを受けて、公共調達(監視用、検査用など)に軸足を移している。今回の契約では、インターネットへの接続なしに稼働し、データを欧州内の高セキュリティのサーバー内に留めるという設計を採用し、高い安全性の水準の確保をアピールする。