フランスの観光部門収入、2020年に前年比41%減

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観光振興を目的とする公的機関アトゥー・フランスの速報値によると、観光部門の2020年の売上高は890億ユーロとなり、前年比で41%減少した。金額にして610億ユーロの減収となった。
外国人観光客がもたらした収入は250億ユーロで、56%の減少を記録した。アジア諸国からの観光客が大幅に減少し、外国人観光客がもたらした収入の81%は、ベルギー、ドイツ、オランダなど欧州からの観光客の貢献となった。この割合は前年比で12ポイント上昇した。一方、仏人観光客がもたらした収入は640億ユーロで、前年比31%減を記録した。地域別では、減収の38%がパリ首都圏(231億ユーロ)に集中している。
アトゥー・フランスは、2021年の観光部門売上高を前年比25%増の1110億ユーロと予測している。うち、外国人観光客からの収入が370億ユーロ(48%増)、仏人観光客からの収入が740億ユーロ(16%増)を占める。