オリビエ・デュアメル氏に近親相姦疑惑

有名な政治学者のオリビエ・デュアメル氏(70)の近親相姦疑惑が浮上した。義理の娘が6日に刊行する著作「La Familia Grande(大家族)」の中で、自らの双子の弟が被害を受けていたことを明らかにした。デュアメル氏はこの疑惑についてコメントを拒否、すべての要職から退くことを明らかにした。事件は30年以上が経過しており、時効が成立していると考えられる。
告白本を出版したカミーユ・クシュネル氏は45才。労働法規の専門家で、大学教員や弁護士を務めている。同氏は、閣僚を歴任した左派系の有力者であるベルナール・クシュネル氏と大学教授のエブリーヌ・ピジエ氏の娘で、1980年代中頃にピジエ氏がデュアメル氏と再婚したことで、デュアメル氏の義理の娘となった。告白本によれば、デュアメル氏による性的暴行は1988年、被害者が13才の時に始まり、数年間続いた。被害者である双子の弟は、姉にだけは事実を告げていたが、口止めも受けており、長らくこのことは秘密のまま保たれていた。2010年頃にカミーユ・クシュネル氏の懇願により、被害者が事実を明かし、デュアメル氏に近い家族以外の人々にまで知られるようになったが、デュアメル氏を守る空気が形成され、責任が問われることはなかったという。
デュアメル氏は、パリ政治学院(シアンスポ)の財団組織FNSPの会長を務め、政界にも強いパイプを持っているが、この会長職を含めて、様々な役職から退くと発表。同氏は、ヨーロッパ1(ラジオ局)やLCI(ニュース専門テレビ局)にレギュラー出演するなどメディア露出も大きいが、いずれの出演も打ち切りとなる。
検察当局はこの件で、予備調査を開始すると5日に発表した。時効成立の有無について調査する。