憲兵隊3人が射殺:犯人は終末サバイバル派のDV夫

ピュイドドーム県内で22日夜に、憲兵隊員3人が射殺される事件が発生した。犯人は逃走し、数時間後に遺体で発見された。自殺とみられている。
事件はピュイドドーム県内のサンジュ村で発生。DV夫による被害で救助を求める女性の通報を受けて、現場に急行した憲兵隊員が、夫により狙い撃ちにされた。犯人は家に放火し、家の屋根上に逃れていた妻の救出に当たろうとした2人の憲兵隊員が狙撃され、1人は死亡、1人は負傷して病院に収容された。犯人は一旦逃走したが、屋根に逃れていた被害者の夫人の救助を目的に、別の憲兵隊員2人が家に接近したところを、隠れていた犯人が再び狙撃した。現場に既に到着していた消防隊員らは、危険なため接近できず、救急隊員が憲兵隊員らのもとに近づけた時点で、隊員らは2人とも既に死亡していた。夫人はその後救出され、犯人は逃走した。当局は精鋭部隊を含む300人近くの憲兵隊員を動員して犯人を捜索したが、犯人は未明に遺体で発見された。犯人は、衝突した自動車内で死亡していた。弾丸が貫通した跡があり、自殺とみられている。
犯人のセドリック・リモルは48才。今回の事件の被害者である女性とは最近に親しくなったというが、以前の結婚で、子供の養育費を支払わず、前の妻を脅迫した事案で警察が介入した前歴があった。かつて軍人として訓練を受けており、スポーツ射撃の競技者で、ライフル等3丁を保有、これが今回の犯行に使われた。リモルはカトリック保守派で、世界の終末が近いと信じ、サバイバル訓練を受けるなどしていたことが判明しており、これが犯行の背景にあるものと見られている。
マクロン大統領は「治安部隊隊員は命の危険を冒して我々を守っている。彼らは我々の英雄だ」とツイートして死亡した隊員らを讃えた。憲兵隊にとって今回の事件は、この数年来で最も人的被害が大きいものとなった。